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【ヒプノシスマイク】BATTLE BATTLE BATTLEの歌詞と韻を解説してみた。

前回はWAR WAR WARの解説をしたので、今回はBATTLE BATTLE BATTLEの解説をしてみようと思います。

 

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BATTLE BATTLE BATTLEってどんな曲?

Fling Posseと麻天狼のMCバトル 

WAR WAR WARに引き続きリリースされたMCバトルソングの第二戦目です。戦っているチームはFling Posseと麻天狼です。

今回もアツい戦いになっております! 

Fling Posseって?

シブヤ・ディビジョンの代表チーム。メンバーは飴村乱数(あめむららむだ)有栖川帝統(ありすがわだいす)夢野幻太郎(ゆめのげんたろう)の3人です。乱数はファッションデザイナー、帝統はギャンブラー、幻太郎は作家です。読ます気ないだろ。

「Posse」は「志を共にする仲間」という意味です。「Fling」は俗語で「一夏の恋、短い間の恋」という意味があるようです。

Posseの絆は長く続くものではないということなのでしょうか?チーム名の由来は分かりかねますが、後述の乱数短命説を裏付ける要素の一つになりそうです。

麻天狼って?

シンジュク・ディビジョンの代表チーム。メンバーは神宮寺寂雷(じんぐうじじゃくらい)、伊弉冉一二三(いざなみひふみ)、観音坂独歩(かんのんざかどっぽ)の3人です。珍しいけどギリ読める名前。寂雷は医師、一二三はホスト、独歩は医療系の会社員です。

「麻天狼」は「摩天楼」を文字った名前です。元の「摩天楼」は「超高層ビル」を意味します。新宿は超高層ビル群の発祥の地ともされていますので、納得のチーム名です。

「狼」「夜行性」「獰猛」「群れの最上位に忠実に従う」など、麻天狼との共通点が多い動物なので、「狼」という文字を用いたのでしょう。

「麻」は植物の名前であると同時に、「麻薬」や「麻酔」などに用いられる漢字でもあります。「麻」を含む熟語が医療に関連することが、この漢字を用いた理由かもしれません。

 

歌詞(ライム)&韻(リリック)を解説!

各メンバーごとに8小節ずつ、交互にラップをブチかまします。最後はメンバー3人全員でラップを行い、曲は終了。即興じゃ絶対に真似出来ないコンビネーションプレイです!

今回もサビパートについては割愛させていただきます。ごめんなさい!

それでは見ていきましょう!ちなみに曲はこちら!

 

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独歩パート

ごめんなさい(oenaai)ごめんなさい(oenaai)なんてのはもうごめんだ(oena)

いきなりきた正念場(oena)誰も俺を止めんな(oena)

ここで雑魚はぶっ潰す(u.uu.u)破り捨てたルールブック(u-uu.u)

俺のラップはお前の脳に直で届くブルートゥース(uu-u-u)

見た目だけのギャンブラー(anua-)潰すまるでダンプカー(anua-)

運が尽きたヤングガン(anuan)は所詮一生アングラ(anua)

俺の名前はDOPPO(o.o)常にHOT(o.o)まさに本物(onoo)

この場空気勝敗まで全てコントロール (onoo-)

「ごめんなさい」いつも通りのネガティブから入るのかと思わせて「なんてのはもうごめんだ」ですよ。リーマンスタイルからの覚醒開始即ドカ沸き

「君らも男ならラップ出来るだろう?」と誘われ、ヒプノシスマイクを受け取った独歩からすれば、この戦いは「いきなりきた正念場」なのでしょう。

「破り捨てたルールブック」は独歩の個性で戦う型に嵌まらないラップを表しているか、はたまた「社会の歯車として身を削りながら頭を下げ続けるだけの毎日から開放されたい」という潜在的な渇望を意味するのか。

そして「脳に直で届くブルートゥース」韻を踏む。独歩、ライムを刻むのが上手すぎる。一番好きなラップスタイルです。

「見た目だけのギャンブラー」は帝統のことでしょう。

独歩のラップには「雑魚はぶっ潰す」「潰すまるでダンプカー」など「潰す」が良く出てきています。B.BとM.T.CのMCバトルソング「WAR WAR WAR」では「殺す」「刺す」「撃つ」などが出てきましたが、独歩は「潰す」なんです。これは、日常的に上司や職場に潰されてそうになりながらも耐え続けている独歩だからこそのリリックなのではないでしょうか。

「ヤングガン」「新人、若僧」という意味です。独歩(29)と帝統(20)、実に9歳差。そんなに離れてんのか…。

「アングラ」「アンダーグラウンド」の略です。「アンダーグラウンド」「地下」という意味ですね。要するに「表の舞台に出てくるような器じゃねぇよ」ということでしょう。

ラストで、自己肯定感の低い普段の独歩からは想像も付かないような自己紹介ラップ

「全てを統べる帝は、お前じゃねぇ。帝統、お前は偽物だ。本物は俺なんだよ。」と言わんばかりです。

なんだコイツ、めちゃくちゃカッコいいな。

 

帝統パート

はっ笑わせんな所詮テメェリーマン(ai-an)

大人ぶってみたところでここじゃラッパー未満(ai-an)

金も勝利もリスクないとこにゃ巡らねー(euae-)

こちとら文字通り命がけでメイクマネー(eiuae-)

安定(anei)なんて(ane)もんははなからマジ興味ねー(o-ie-)

本気で熱くなれる物と言葉用意してく(o-iieu)

常に腹はくくるそれがDead or live(e.oaai)

俺は首輪ついたペットじゃない(e.oaai)

対する帝統。自分の命ですら賭けることを厭わない生粋のギャンブラー帝統と平身低頭の姿勢で社会の歯車として生きるサラリーマン独歩。その生き方は真逆です。当然、相容れることはないのでしょう。

「所詮テメェはリーマン」「金も勝利もリスクないところにゃ巡らねー」堅実に生きる独歩をdisり、「命がけでメイクマネー」「安定なんて興味ねー」と自分の生き方を誇ります。

帝統にとって「本気で熱くなれる物」というのはギャンブルなのでしょう。

「Dead or live」とは「生きるか死ぬか」という意味。「俺はテメェとは覚悟が違う。命賭けてんだよ。」といったところでしょうか。

「首はついたペット」いうのは、ネクタイと言う名の首輪を付け、会社に飼いならされたサラリーマンのことでしょう。

リーマンの皆さん、息してますか?強く生きてくださいね!

 

一二三パート

何を偉そうに語っているペラペラ(eaea)

聞こえがいいだけ所詮中身ペラペラ(eaea)

要は一か八かだけの運まかせ(aae)

僕は一二三GIGOLO1つずつを積み重ねる(aaeu)

uh 時代錯誤(auo)そんな恰好(a.o)何が夢野幻太郎(enao-)

いくら書いても売れない本と増えるだけのペンダコ(enao)

僕は未来見てる全てイメージ次第(ie-iiai)

お前は過去に生きる明治時代(e-iiai)

幼馴染である独歩へのdisには人一倍敏感な一二三。「ペラペラ」という副詞を異なる意味で繰り返し、disを返します。

そして、「一か八か」というリリックの「一」に被せて、「一二三GIGOLO」と名乗ります。「GIGOLO」というのは一二三のMCネームなのですが、これまた上手い。

一二三の職業であるホストなど「女性から金を得て生きている男性」のことを指す「ジゴロ」「一二三」の後に続く数字の「四五六」ダブルミーニングです。

ちょっとメタくなりますが、これもう「一二三」の名前より先に「GIGOLO」の名前を決めたとしか思えない。だとしても天才的。

ということで、「1つずつを積み重ねる」というのは「123456(ひふみじごろ)」ということですね。

後半4小節以降は幻太郎への攻撃になります。

普段から袴を履いている幻太郎「時代錯誤」「そんな格好」韻を踏みながらdis。

そして作家としての幻太郎をdis。

最後に「未来」と「過去」を対比に取ってのdis。

「未来見てる」というのは「このバトルの勝負は既に見えている。」「このバトルに負ける筈がない。僕らはもう決勝戦を見据えている。」という意味が込められていると思います。

問題は「過去に生きる」というリリック。一二三が幻太郎のことをどれだけ知っているのかという点を考える必要があります。

幻太郎の過去については、ソロ曲の「シナリオライアー」やドラマCDから様々な考察がされていますが、今のところ分かっている情報は多くありません。

恐らく、一二三は幻太郎の格好や喋り方から「過去に生きる」と判断したのだと思いますが、もしこれが幻太郎の過去に関する何かを知ってた上でのリリックならば、話は大きく変わってくるでしょう。

 

幻太郎パート

uh なるほど一理ある(iau)

確かにあなたリアル(iau)

できれば一緒にプロジェクト(uoeuo)

何て無理嘘ですよ(uoeuo)

温故知新こそ未来開く鍵(ai)

足元も見えなきゃつまずくばかり(ai)

いつでもまっすぐが正解じゃない(ai)

がなり(aai)たがり(aai)バカに(aai)はわからないか(aaia)

話すようにスタートしながらも(iau)で韻を踏みます。ただ、「あなたリアル」って何?「貴方は現実的ですものね。」ってこと?謎ですよ。

初めてこの曲を聞いたとき「プロジェクト」という歌詞に違和感を覚えました。幻太郎がカタカナ言葉使うんだ…と。恐らくこれは幻太郎の決め台詞である「嘘ですよ」と韻を踏むためのライムですよね。それなら納得。

後半からフロウが変化します。

まずは「過去に生きる」へのアンサーを返します。「温故知新」「昔のことから新しい見解を得ること」を意味する四字熟語です。

「過去に生きているのではありません。貴方こそ、過去を振り返らずに未来ばかり見ていては足元を掬われますよ。」ということですね。

次に「まっすぐが正解じゃない」と言っています。MCバトルなので、「まっすぐ」というのは「正直者」というよりは「バカっぽい」ということでしょうね。

「がなる」というのは「大きな声で言う」ことです。一二三は声を抑えるタイプではないですし、シャンパンコールなども行います。落ち着いている幻太郎からしたらバカっぽく映るのでしょう。1つの小節の中で4回韻を踏んでいるの、文芸の才能を感じます。

 

寂雷パート

付き合いきれない馬鹿げた定説(eieu)

わたしは経てきた貴重な経験(eien)

あなたのラップはこどもだましの(oooaaio)

戯れごと望むはこころがわりを(oooaaio)

黙っていればいい気に(iiii)なるバカなら一気に(i.ii)

黙らせるその口チャックさらに縫い合わせてく

閉じるその癇に障る高い声はシャットダウン

君の未来不安定(uane-)気づけば僕のクランケ(uane-)

ここで言う「定説」が何を指すのか。アンサーを返しているのだとしたら、幻太郎の「いつでもまっすぐが正解じゃない」を指していることになりますが、恐らく、そうではない気がします。

考えられるのは乱数の生き方でしょうか。寂雷曰く、乱数は「人道に反している」とのことでした。それに対して「付き合いきれない」と言っているのではないでしょうか。

「経てきた貴重な経験」というのは年長者であることを言っているのか、はたまた過去の出来事の何かを言っているのか。

(oooaaio)と韻を踏むために小節を分けているので分かりづらいですが、「こどもだましの」は「戯言」に掛かります。「あなたのラップは子供騙しの戯言」と乱数のラップをdisっているのです。

「望むはこころがわりを」乱数の更生を望むということでしょうか。

優しさを見せたかと思えば後半は怒涛の勢いで攻めます。

乱数の猫を被った声、まあ癇に障りますよね。

「縫い合わせて」「クランケ」医者である寂雷ならではのリリックですね。「クランケ」はドイツ語で「患者」を意味する用語です。

「気付けば僕のクランケ」というリリック身長の低さから「乱数は昔、寂雷の患者だったのではないか」という乱数短命説や、まさかまさかの乱数クローン説までも囁かれているようですが真偽は不明です。考え始めると無限なので、公式の動きを待つことします。

 

乱数パート

えーやだークランケ(uane)ってどうせならばフランケン(uanen)

みたいにかっこよくて強い奴じゃないと不満です(uane-u)

いくらお口チャックしてもすぐに開くビリビリー(iiii-)

癇に障るならばなおさらまずは右耳(iiii-)

左耳どちらも響かせるよどうかな?(ouaa)

何度だって懲りず復活できる今日から(ouaa)

「人の過去のことを何度も持ち出すんじゃねー」

約束じゃなきゃ容赦しないよ(iaio)ってシナリオ(iaio)

「クランケ」を拾って「フランケン」で韻を踏み、綺麗にアンサーを返しています。姓は飴村、名は乱数とか名乗り出しそうなライムですね。ちなみに、「フランケン」は死体を継ぎ接ぎして造られたモンスターです。

さらに「不満でぇす」とライムを重ねているのが流石ですね。

続いて「縫い合わせてやる」と「癇に障る高い声」にもアンサーを返しています。これも上手い!

「何度だって復活できる」不死身のモンスターであるフランケンが由来だと思われます。それとも、乱数は本当に死から復活した経験が?クローン説?不死身説?

その次の台詞で乱数の化けの皮が剥がれます。

「人の過去のことを何度も持ち出さんじゃねー」だって…。これは乱数が過去の出来事に対して罪の意識を持っているということなのでしょうか。もしそうならば、人道を踏み外さずを得なかった理由が何かあるのかもしれません。

最後は猫を被り直し、可愛らしく(iaio)韻を踏んでフィニッシュです。

 

Fling Posseパート

これでどうだいい加減(iiaen)俺らこそが進化形(inaei)

何が麻天狼(aenou)ここで終わりペイアテンション(aenon)

この国では絶滅するサダメこそが狼(o-ai)

小生たちは次の時代を生きることにドーパミン(o-ain)

楽しくなっちゃうほらしちゃいなってギブギブ(iuiu)

そしたら僕らおねえさんのとこにすぐに行く行く(iuiu)

俺らPosse見せる絆ナイスコンビネーション(onie-on)

今を生きることがモチベーション(oie-on)

「ペイアテンション」「pay attention」「俺たちが勝つから観衆はこっち見とけ」ということですね。

上手いなぁと思ったのが「この国では絶滅するサダメこそが狼」というリリック。狼と聞くと「カッコいい」とか「強い」などのイメージが先行しがちですが、ニホンオオカミの「絶滅している」という要素を引き出して麻天狼をdisるこのリリック、控えめに言って神。

「ドーパミン」興奮するときに出る神経伝達物質です。要は「脳汁」のこと。「次の時代を生きるようと昂ぶってる」ってことですかね。韻を踏むことに重きを置いたリリックな気がします。

「おねえさんのとこに行く」というのは勝ち祝いにキャバクラみたいな店に行くということでしょうか。乱数がそういう場所を好むのかは分かりませんが、古来より女と酒は勝利の証とされることが多いのでそういう理由でしょう。

「今を生きることにモチベーション」というリリック、乱数短命説の存在を知った後に聞くと、残り少ない時間を全力で生きようとしているではないかとも思えてきます。

 

麻天狼パート

あーうるさいうるさい黙れ(aae)御託ばっか並べて(aaee)

絶滅のサダメ(aae)ってここが変える分かれ目(aaee)

どんな辛い過去もヒックリ変えすだけだろ(ao)

それができる仲間たちと組んでこのDivision Battle(ao)

独りよがり(ai)ばかり(aai)罠に(aai)はまり(aai)込んだやつらには(uaia)

わからないだろうがそんなものは全て偽り(uai)

人のために出す力で救えるものハウメニー(auei-)

それを歌い握る拡声器(aue-i)

初っ端から(aae)でライムを刻みます。ここで「絶滅のサダメ」にアンサーを返しています。

「辛い過去」というのは一二三の女性恐怖症を引き起こす原因となった出来事寂雷の過去など、様々なことが推測されます。ただ、それをヒックリ返せる仲間が麻天狼なんだもんな。いい歌詞!俺ら麻天狼、誰が勝てんの?って感じ。

Fling Posseは他の3チームとは異なり、3人全員が初対面でチームを組んでいます。それを揶揄しての「独りよがり」なのでしょうか。もしくはシンプルに3人とも我が強そうだからかもしれません。

そして「罠」とは何か。罠を仕掛けているのが乱数で、「はまり込んだやつら」が帝統と幻太郎な気がします。2人が知らない乱数の何かを寂雷は知っているのではないでしょうか。だからこそ、Fling Posseの「絆」は「偽り」と吐き捨てた。推測ですけどね。

 

最後に

ということでこんな感じで考察やら解説やらをしてみました!

思いの外、文字数が多くなってしまいました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!